こんにちは
茅ヶ崎市東海岸の歯医者
タニモト歯科クリニック院長の谷本です。
先週の日曜日、東京で開催された
JDA(日本歯科医学振興機構)主催の
臨床歯科麻酔管理指導医、臨床歯科麻酔認定歯科衛生士の
認定講習会に、当院歯科衛生士の瀬川と一緒に参加してきました。
歯科医院では大きな虫歯や抜歯、手術を行う際は麻酔を行います。
一般的には歯科医師が行いますが、ある一定の要件を満たせば
歯科衛生士の国家資格を有する者も麻酔を行う事は可能です。
歯科衛生士の資格、行為を規定した「歯科衛生士法」には
歯科医師の指導・指示の下で「歯科診療の補助」をなすことが認められており
これは、医師の指導・指示の下で点滴や注射を行う
看護師の資格、行為を規定した「保険師助産師看護師法」と同様の内容です。
当院でも今後は
・臨床歯科麻酔認定試験に合格
・相互実習でトレーニングして、安全に麻酔できる技術を習得
・局所麻酔に必要な知識の習得
・麻酔に関わる全身的偶発症に対する対応法の習得
などの条件をクリアした歯科衛生士が麻酔を行っていく方針といたしました。

今回の講習会では、歯科医師である私も、麻酔時に起きる全身的偶発症への
対応方法を再確認する事ができました。
歯科治療の多くは、歯を削ったり神経を取ったり、抜歯をしたりと
外科処置や観血処置が多く、患者さんに
異変が起きた時の準備は必要不可欠です。
実習で行った人工呼吸、心マッサージ、誤嚥時の対応等を
院内でもスタッフで共有できるよう、機材をそろえて
定期的にトレーニングを行い、不測の事態に備え、
患者さんもスタッフも皆が安心して診療に当たれるように
環境整備を進めていきたいと思います。
