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五輪エンブレム騒動                  茅ヶ崎  歯科

OLYMPIC-01

茅ヶ崎東海岸の歯医者

タニモト歯科クリニック院長の谷本です。

 

先日受講したセミナーで、講師の先生が

学ぶ(まなぶ)は学ぶ(まねぶ)と同源で

「真に似せる」から「まね」や「まねぶ」がうまれ

「まなぶ」が生じたとの話をされた。

学ぶの語源は諸説あるようでこれはその一説のようだが。

 

 

私たちの仕事は、日進月歩新たな技術が生まれ

それを常に学び取り入れていく側面がある一方

日常で行っている診療のほとんどは、すでに確立されていて

先人の先生方が行ったものを、「まねる」ことから始まる。

この「まねる」ことを完璧にできないドクターは、よい治療はできないし

よりアドバンスな診療を身につけることなど到底できない

とセミナーで講師の先生は力説された。

私はこの話を聞いて非常に腑に落ちた。

 

完璧に真似る・そのまま真似る ことは非常に難しく、どうしても

自己流、妥協、手抜き、思い込み、などの要因で

甘さが出てしまうことが多くいつも反省している。

“真似することができて初めて、次のステップに進める”

これが我々歯科業界のスタンダードな考え方であるし

世の中のほとんどのことは、真似ることが学ぶことと

一致しているのではないだろうか。

 

おそらくオリジナリティーを求められるデザイナーの

仕事だって、始めはテキストがあり真似ることから

スタートしているだろう。

そこからいかに自分独自の、世界のどこにもない

デザインを創造していくのか・・・。

本当に難しい仕事だと思います。

 

真似るべきこと、真似てはいけないことの

線引きは難しいですが

真似ることに四苦八苦している私としては

模倣が完全否定されている五輪エンブレム報道をみて

複雑な気持ちになります。